概要
敵だった時間が、互いを守る術に変わった。
「前は任せたよ、ヴァル」
「最初からそのつもりだ」
空は、四つの国に裂けている。北に帝国、西に王国、南に天教国、東に共和国。翼を持つ種族・翼人たちは、同じ空を飛びながら、隣国の翼を見れば剣に手をかけた。
その均衡を、北の帝国が力で崩しにかかる。侵攻を止めるため、西の王国と南の天教国は、一時の同盟を命じられた。
西の猛将ヴァルミオン。前へ出ることしか知らない、大剣の男。
南の知将ミハエル。純白の翼を持つ、鉄扇と細剣の策士。
何年も敵として互いの陣を崩し合ってきた二人は、顔を合わせれば言い争い、軍議の卓では「却下だ」ばかりを交わす。
それでも、空へ出れば違った。
先に剣を振るう男と、その一歩先に道を作る男。合図もなく、互いの死角を塞ぎ合う。
敵だった時間は、消えたわけではない。ただ、向き
「最初からそのつもりだ」
空は、四つの国に裂けている。北に帝国、西に王国、南に天教国、東に共和国。翼を持つ種族・翼人たちは、同じ空を飛びながら、隣国の翼を見れば剣に手をかけた。
その均衡を、北の帝国が力で崩しにかかる。侵攻を止めるため、西の王国と南の天教国は、一時の同盟を命じられた。
西の猛将ヴァルミオン。前へ出ることしか知らない、大剣の男。
南の知将ミハエル。純白の翼を持つ、鉄扇と細剣の策士。
何年も敵として互いの陣を崩し合ってきた二人は、顔を合わせれば言い争い、軍議の卓では「却下だ」ばかりを交わす。
それでも、空へ出れば違った。
先に剣を振るう男と、その一歩先に道を作る男。合図もなく、互いの死角を塞ぎ合う。
敵だった時間は、消えたわけではない。ただ、向き
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