「世界滅亡と、大学の単位の消滅」を天秤にかけて、究極の平等だと少し期待してしまう。そんなモラトリアム期のけだるい現実逃避が、極めて軽妙かつエッジの効いた文体で綴られています。主人公の冷めた自己分析のテンポの良さにニヤリとさせられつつ、ラストで「頭の中の同居人」が実体化して目の前に現れるという、シンプルながらも背筋がゾワリとする最高の引きに一瞬で心をつかまれました。
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