概要
🌱「恋なんて後回し。私、毒草と生きるので」――拗らせ令嬢の本気謎解き
男爵令嬢ミリィア・ヴィスコンティは、婚約破棄を言い渡されても涙一つ流さなかった。それどころか「これでやっと研究に打ち込める」と、内心では歓喜していた。幼い頃、両親を原因不明の毒で亡くして以来、毒物と薬草に没頭してきた彼女にとって、政略結婚の相手がいなくなったことは、災難どころか僥倖でしかなかったのだ。
辺境の薬草園フェリカ薬草研究院への赴任は、ミリィアにとって理想的な隠居生活の始まりだった。だが道中、故障した荷馬車で出会った飄々とした青年、アッシュ・レテとの縁が、彼女の静かな研究生活を、思わぬ方向へ動かしていく。
実はアッシュの正体は、政治から距離を置く王弟アシュレイ。彼もまた、幼い頃に母を何者かの手で失い、その真相を独り追い続けていた。同業者として気安く言葉を交わすうち、ミリィアの毒物
辺境の薬草園フェリカ薬草研究院への赴任は、ミリィアにとって理想的な隠居生活の始まりだった。だが道中、故障した荷馬車で出会った飄々とした青年、アッシュ・レテとの縁が、彼女の静かな研究生活を、思わぬ方向へ動かしていく。
実はアッシュの正体は、政治から距離を置く王弟アシュレイ。彼もまた、幼い頃に母を何者かの手で失い、その真相を独り追い続けていた。同業者として気安く言葉を交わすうち、ミリィアの毒物
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!毒草令嬢が暴く、静かな知性と陰謀の香り
婚約破棄を“僥倖”と受け止めるミリィアの価値観がまず痛快で、毒草と薬草に人生を捧げる姿勢が物語の芯を形づくる。
辺境の薬草園で静かに研究に没頭するはずが、道中で出会った青年アッシュとの縁が、彼女の隠居計画を思わぬ方向へと揺らしていく。
毒物への深い知識と、見たものを忘れない異能。
ミリィアの“研究者としての強さ”が、王妃の体調不良や過去の事件に潜む古い陰謀へと自然に繋がっていく展開は読み応えがある。
恋を後回しにしてきた彼女の揺らぎもまた静かで、毒草の香る温室から始まる知性派令嬢の謎解きは、淡々とした筆致の中に確かな熱を宿している。 - ★★★ Excellent!!!婚約破棄から始まる、薬草と毒と謎の辺境生活
婚約破棄をきっかけに、王都を離れて辺境のフェリカ薬草研究院で働くことになった男爵令嬢ミリィア。
並外れた知識と記憶力を持つ彼女は、治癒師の青年アッシュと出会い、薬草や毒をめぐる事件に関わっていくことになります。
薬草や毒草の知識を活かした謎解きが魅力的で、なにより薬草を前にして目を輝かせるミリィアがかわいらしいです。
そんなミリィアを心配しながらも、彼女の能力に興味を持つアッシュとの関係も見どころ。
少しずつ距離が縮まっていく掛け合いは微笑ましく、軽快なテンポが物語の読みやすさにも繋がっていると感じました。
集団中毒事件からミリィアの両親の死へと繋がる謎が提示されており、ほのぼのとし…続きを読む