概要
──その引き金の意味を、俺は何度も死にながら暴いていく。
平凡な高校生の羽口奏には、すべてを捧げてもいいと思える幼馴染・早谷七海がいた。
梅雨の六月、二人が交わした「七夕の花火大会へ一緒に行く」という約束。それが、確定した幸福の形だと信じて止まなかった。
しかし、約束は一瞬にして崩れ去る。
学校の「王」として君臨する二個上の先輩・蓮田玲生による、あまりにも残酷な略奪。
理由も分からぬまま引きこもった奏の元に届いた、七海からの不可解なメッセージ。
──『お願い、花を枯らさないで』
傷心のまま一人で向かった花火大会の夜、会場は甘ったるい刺激臭と共に、数千人が血の泡を吹いてのたうち回る「地獄の屠殺場」へと変貌した。
自らも内臓液に溺れ、凄惨な死を迎えた奏。だが、次に目を覚ました時、彼は「あの約束の日」の雨の中に立っていた。
なぜ彼女は
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