概要
誰かのために音を奏でるとき、人はやさしくなれる。
小学五年生の春香は、幼い頃から続けてきたエレクトーンで作曲を学び、新人ミュージックコンクールの作曲部門に最年少でノミネートされる。年齢の枠を越え、大人と同じ土俵で審査される最終選考にジュニア作品が選ばれるのは、実に十二年ぶりのことだった。春香は本選の舞台を、心から楽しみにしていた。
しかし本選を目前にしたある日、春香は原因不明の激しい頭痛に襲われる。軽い体調不良かと思われたものの、病院で医師は首をかしげ、さらに詳しい検査をすることになる。その途中、春香の容体は急変し、彼女は意識を失ってしまう。目を覚ましたとき、すでに十日以上が経過していた。
医師から告げられたのは、長期入院と難病の可能性。コンクールへの出場は断念せざるを得ず、病状は次第に悪化していく。強い薬の影響で思うように身体も動かず
しかし本選を目前にしたある日、春香は原因不明の激しい頭痛に襲われる。軽い体調不良かと思われたものの、病院で医師は首をかしげ、さらに詳しい検査をすることになる。その途中、春香の容体は急変し、彼女は意識を失ってしまう。目を覚ましたとき、すでに十日以上が経過していた。
医師から告げられたのは、長期入院と難病の可能性。コンクールへの出場は断念せざるを得ず、病状は次第に悪化していく。強い薬の影響で思うように身体も動かず
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