概要
誰かのために音を奏でるとき、人はやさしくなれる。
小学五年生の春香は、幼い頃から続けてきたエレクトーンで作曲を学び、新人ミュージックコンクールの作曲部門に最年少でノミネートされる。年齢の枠を越え、大人と同じ土俵で審査される最終選考にジュニア作品が選ばれるのは、実に十二年ぶりのことだった。春香は本選の舞台を、心から楽しみにしていた。
しかし本選を目前にしたある日、春香は原因不明の激しい頭痛に襲われる。軽い体調不良かと思われたものの、病院で医師は首をかしげ、さらに詳しい検査をすることになる。その途中、春香の容体は急変し、彼女は意識を失ってしまう。目を覚ましたとき、すでに十日以上が経過していた。
医師から告げられたのは、長期入院と難病の可能性。コンクールへの出場は断念せざるを得ず、病状は次第に悪化していく。強い薬の影響で思うように身体も動かず
しかし本選を目前にしたある日、春香は原因不明の激しい頭痛に襲われる。軽い体調不良かと思われたものの、病院で医師は首をかしげ、さらに詳しい検査をすることになる。その途中、春香の容体は急変し、彼女は意識を失ってしまう。目を覚ましたとき、すでに十日以上が経過していた。
医師から告げられたのは、長期入院と難病の可能性。コンクールへの出場は断念せざるを得ず、病状は次第に悪化していく。強い薬の影響で思うように身体も動かず
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!病室のタブレットで書いた曲が、竹笛の音で誰かに届く
第5話までを拝読しました。コンクールの本選を目前に脳腫瘍で入院した小学五年生の春香が、動画で見つけた「堂々と間違える」竹笛のおじさんにメッセージを送るところから、物語がふっと明るさを取り戻すのが印象的でした。シャープやフラットは二個まで、十六分音符は少なめに、と注文の多いおじさんに文句を言いながら曲を書いていく第3話のやり取りは、母娘の笑い声まで聞こえてくるようで、病室の場面なのに温かい気持ちになります。第4話で、障害のある人たちの職場がアニメを作ってくれたと知った春香が、誰かのための音楽だから優しくなるのだと気づく流れにも、この作品の芯がよく表れていると感じました。病院のロビーで子どもたち…続きを読む