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概要
後ろを見て。
札幌に暮らす十七歳の女子高生・佐藤愛は、スマホ動画で見たオカルトに興味を持ち、狸小路の薄暗いリサイクルショップで古びたタロットカードを購入する。帰宅途中の地下鉄で“誰かに見られている”感覚を覚えるが、軽い不安としか思わなかった。翌夜、愛はスマホでAIに占い方法を聞きながら、何度もタロット占いを繰り返す。しかし次第に、背後の気配、見知らぬ動画、鏡に映る黒髪の女など不可解な現象が日常を侵食し始める。午前三時十三分、ベッドの傍にしゃがむ“何か”。首に残る指の痣。恐怖に追い詰められた愛は、ネットで知った霊能力者・間宮響子へ助けを求める。だが響子は部屋に入るなり、「遅かった」と告げる。愛が手にしたタロットは、かつて少女失踪事件に関わった呪物であり、占いを繰り返すたび“向こう側”へ扉を開いていた。
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