1713文字・1話完結。「夜空に浮かぶ満月には、誰が住んでいると思いますか?」——この問いかけから始まる物語は、妻を亡くした父と娘の日常に、電話一本で亀裂が走るところで終わります。短さゆえに何も語りすぎず、満月と娘と喪失がひとつの場所に重なって静かに残ります。くれしまりあむさんの他作品「放課後の補習で世界が止まった」のラブコメとはまったく異なる、内側を向いた一作です。読み終えて空を見上げたくなるかもしれません。
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