概要
目覚めた兵士は、誰かを帰すことだけを覚えていた。
白い霧に包まれた者は、死なない。
ただ、いちばん幸せだった過去の中で眠り続ける。
人々はそれを、禁術《白葬》と呼んだ。
若き術師シオンは、白葬で大切な人を失った。
死んではいない。けれど、目を覚まさない。
だから彼女は、眠りの奥にいる人へ名前を届ける術を磨き続けていた。
そんなシオンが廃墟の奥で出会ったのは、記憶を失った男ジン。
普段は少し頼りなく、どこかズレている。
けれど誰かが傷ついた瞬間、その身体はまるで戦場を知っているかのように動き出す。
ジンは、白葬の膜を断ち、道を作る。
シオンは、眠りの奥へ名前を届ける。
二人は、白い眠りに沈んだ人々と、終われなかった怪物たちの声を追って旅を始める。
けれど旅の先で、シオンは気づいていく。
ジンは誰かを助けることはできる。
でも、自
ただ、いちばん幸せだった過去の中で眠り続ける。
人々はそれを、禁術《白葬》と呼んだ。
若き術師シオンは、白葬で大切な人を失った。
死んではいない。けれど、目を覚まさない。
だから彼女は、眠りの奥にいる人へ名前を届ける術を磨き続けていた。
そんなシオンが廃墟の奥で出会ったのは、記憶を失った男ジン。
普段は少し頼りなく、どこかズレている。
けれど誰かが傷ついた瞬間、その身体はまるで戦場を知っているかのように動き出す。
ジンは、白葬の膜を断ち、道を作る。
シオンは、眠りの奥へ名前を届ける。
二人は、白い眠りに沈んだ人々と、終われなかった怪物たちの声を追って旅を始める。
けれど旅の先で、シオンは気づいていく。
ジンは誰かを助けることはできる。
でも、自