概要
捨てろと言われても捨てられないうたがある
学生時代、「適当に三十一文字を並べれば、うたらしきものは出来上がる。やってみたまえ」と、詩歌論の教授が仰るので、教え子たちは皆、言われた通り、適当に思いついた五拍七拍の言葉を五七五七七に並べ、うたらしきものを創出しました。教授が仰った通り、けっこうそれっぽい作品ができあがり、中には初めて詠んだうたなのに、教授主催のガリ版刷り同人誌に掲載されたものもありました。ですが、僕だけひとり、「お前はアホか!」と叱られました。『いつ見ても教授の顔は仏様 南無阿弥陀仏 単位下さい』……何で、僕だけ? 何で?
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