このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(401文字)
骨の音が聞こえる、そんな感覚から始まる作品です。月の満ち欠けに合わせて章が進む構成が心地よく、少しずつ変化していく日々の描写に自然と引き込まれます。自分の在り方に迷いながらも、人でありたいと願い続ける少年の物語で、感覚描写の細やかさがとても印象的でした。誰かの言葉や仕草に支えられる場面はありますが、それだけで簡単に答えが出る作品ではありません。変わっていく身体、揺らぐ呼び名、それでも続いていく日常が、静かに余韻を残します。自分の居場所について考えたことがある人、余韻の残る物語が好きな人におすすめの作品です。
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