概要
あの雨の日、本も、あなたも、欲しいと言えなかった。
雨の日に駆け込んだ古書店で、ずっと探していた絶版本を見つけた。
けれど同時に手を伸ばした人がいた──祖母の思い出につながる一冊として、その本を探していた男性、秋月透。
どちらも譲れず、店主の裁定で彼が上巻、私が下巻を持ち帰ることになる。
交換するための連絡先。交換するために重ねる、いつもの席。
本のためですから、と私たちは何度も言い合った。
欲しいものを欲しいと言えないまま、古書店は閉店し、彼は遠く海を渡る。
駅で「待っています」と告げたきり、彼からの連絡は途絶えた──。
雨の日の古書店、いつもの喫茶店、そして本棚を引き継いだブックカフェ。
あの日二つに分かれた一冊の本が、同じ本棚に並ぶまでの物語。
*7話完結/総文字数約2万字/ライト文芸短編
けれど同時に手を伸ばした人がいた──祖母の思い出につながる一冊として、その本を探していた男性、秋月透。
どちらも譲れず、店主の裁定で彼が上巻、私が下巻を持ち帰ることになる。
交換するための連絡先。交換するために重ねる、いつもの席。
本のためですから、と私たちは何度も言い合った。
欲しいものを欲しいと言えないまま、古書店は閉店し、彼は遠く海を渡る。
駅で「待っています」と告げたきり、彼からの連絡は途絶えた──。
雨の日の古書店、いつもの喫茶店、そして本棚を引き継いだブックカフェ。
あの日二つに分かれた一冊の本が、同じ本棚に並ぶまでの物語。
*7話完結/総文字数約2万字/ライト文芸短編
いつも応援ありがとうございます。
みなさまの応援を糧に細々と書き繋いでいけます。
みなさまの応援を糧に細々と書き繋いでいけます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!上下巻の本だけなのに。
これは本当に読んで良かったと思える作品です。タイトルに惹かれて読みましたが、めぐり会えてよかったと、神に感謝しています。
古本屋で偶然一緒に手に取ってしまった上下巻の本。二人は上巻と下巻をそれぞれ持ち帰り、読み終わったら交換する約束をします。
この導入部から素晴らしい。あとは、たったこれだけの約束で7話を引っ張って行きます。後半は展開が待ち切れず、一気読みしました。凄い筆力です。
絶妙の小道具、しかも意外性たっぷりの上下巻本という、ただそれだけで、古風ながら感動的な恋愛小説になっている。これは奇跡かも。
読みたくなりましたか?カクヨムならすぐ読めますよ。しかも無料で。読むしかないね。