概要
一生、僕を忘れられなくしてあげますよ
絶望しかないので観覧注意よろしくお願いいたします。
戦場から死体や残骸が流れてくる「忘却の川」。
その中州の泥濘に、白金色の髪の少年が倒れていた。
少年は過剰記憶能力の持ち主だった。
つい先ほどの惨劇も、数年前の記憶も、母親が敵兵に突き飛ばされた瞬間の骨の音までもが、鮮明に網膜と脳裏に焼き付き、決して忘れることができない。
普通の子供なら目を閉じて逃げられる恐怖からも、逃れられない。
そんな地獄の中で、少年の前に現れたのは白銀の甲冑を纏った騎士・ローランだった。
ローランは泥にまみれた少年を優しく抱き上げ、冷え切った体を温める。
鉄と死の臭いしかない世界に、まるで春の陽だまりのような体温と、対岸に咲くヘリオトロープの甘い花の香りをもたらした。
彼は少年に「もう大丈夫だ」と告げ、「シノア」とい
戦場から死体や残骸が流れてくる「忘却の川」。
その中州の泥濘に、白金色の髪の少年が倒れていた。
少年は過剰記憶能力の持ち主だった。
つい先ほどの惨劇も、数年前の記憶も、母親が敵兵に突き飛ばされた瞬間の骨の音までもが、鮮明に網膜と脳裏に焼き付き、決して忘れることができない。
普通の子供なら目を閉じて逃げられる恐怖からも、逃れられない。
そんな地獄の中で、少年の前に現れたのは白銀の甲冑を纏った騎士・ローランだった。
ローランは泥にまみれた少年を優しく抱き上げ、冷え切った体を温める。
鉄と死の臭いしかない世界に、まるで春の陽だまりのような体温と、対岸に咲くヘリオトロープの甘い花の香りをもたらした。
彼は少年に「もう大丈夫だ」と告げ、「シノア」とい
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!二つの華は永遠に咲き誇る。あなたの心の中で永遠に。
この作品を読むにあたり、まず「アネモネ」と「ヘリオトロープ」の花について検索してからお読みいただけるとより世界が伝わると思います。
皆様が絶望絶望と仰る中で一視点から見ると「絶望展開」ですが、別視点から見るとこれは救済にもなるのです。
花ことばを検索してから読むとああ!!と思いますが、どちらの花も主人公くんを示しております(このあたりはネタバレになりそうなので敢えて伏せ)
そして最初に出てくる強烈な忘却の川。これを忘れずにお願いします。
あと、こちらの作品をBLというだけで離れないで欲しい。
狂おしいほど人を求めるゆらぎと、真実を知った時の絶望感、愛する人間を裏切りながら仮面をかぶりもう…続きを読む