概要
丹下純子は、収容所で暮らす日系ハーフエルフの少女。
弟ティムを外の世界へ出すため、彼女は陸軍情報部からの危険な任務を引き受ける。
イメージイラスト
『第20ハウンド中隊B小隊』
https://kakuyomu.jp/users/AK-74/news/11054822662953025832
用意された偽名は、ジュン・タンゲ。
潜入先は、エルヴァリア陸軍の中でも、差別を受ける日系移民の二世兵士たちで編成された戦闘部隊。
任務は、味方であるはずの無愛想なエース、秋月敏郎の秘密を探ること。
けれど、戦場で純を待っていたのは、彼女に初めて自由を感じさせる鋼鉄の相棒だった。
十四トンの四脚機動兵器、M4A9ハウンド。
走り、撃ち、衝角で敵を裂く、鋼鉄の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!【多面的な傑作】単なる物語を超えた“ビジョン”を感じる一作!
このような素晴らしい作品に出会った際は、一人でも多くの方に手にとっていただけるよう、ネタバレなしで強くおすすめさせていただきたいと思います。
作中で構築された見事なストーリー展開には大変感服いたしました。物語の底に潜む緊張感(「兄弟愛(家族愛)」という強力な原動力)を見事にコントロールし、複雑に絡み合ういくつもの物語の糸を巧みにさばき切る手腕は、誰もができることではありません。
執筆において、登場人物たちの繊細な心理描写のディテールを維持することがどれほど難しいか、私自身もよく理解しています。しかし本作では、そうした細部が一切おろそかにされることなく、実に見事に描き切られていました。
心から…続きを読む - ★★★ Excellent!!!性別を偽る潜入捜査と、機械の猟犬で駆ける戦場パート
弟のために性別を偽りエルヴァリア陸軍に入隊する純。その目的は一人の男を調査することだった。
男性兵士として入隊した先では、むせかえるような男たちとの同居生活が待っていた…!
というのは冗談…まああながち最初ら辺はそうでもないのだが、しかし戦闘が始まると様相は目紛しく変わった
一つ一つのシーンがドラマチックで、戦闘が始まる前はどこか感傷を感じさせながら、純の最初の任務が始まれば、既にいきなりクライマックス!
本格的な戦闘シーンや軍隊の動き方の描写、風を切るハウンド達が駆ける姿がカッコ良すぎます!
まだ一章を読み終えて少しですがタンジュン君ちゃんと同部隊の仲間たちがどのような関係を紡いでいくかと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!~ 「映画の続き」を観るために、少女は猟犬に乗った ~
序章の一文が、すべてを語っています。八歳の少女が劇場で映画を観ていた、その日に戦争が始まった。そして八年後、彼女はまだその映画の続きを観ていない——この構図だけで、純子が失ったものの重さと、それでも前へ進もうとする意志が一気に伝わってきます。
日本人移民とエルフの混血という設定が、第二次大戦期の日系人強制収容所の歴史と重なりながら、ファンタジーという形で描かれている世界観の重厚さが圧倒的です。差別、収容所、偽名、男装潜入——これだけの要素が、説明過多にならずに純子の「弟だけでも自由にしたい」という一点に収束している構成の巧みさに、作者の力量を感じます。
秋月敏郎という無愛想なエースが抱える傷…続きを読む