概要
雪の日だけ、世界はこの切断面にふさわしいほど、きれいになる。
現場には、必ずズレが残る。
だが、その現場には何もなかった。
雪に覆われた痕跡。
修正の余地を持たない、赤い切断面。
そこから先は、辿ることができない。
ただ、ひとつの感覚だけが胸を突く。
――すでに、完成している。
その瞬間から、視線は内側へと向けられる。
記録と記憶が重なり、現実は静かに書き換えられていく。
残されたのは、修正されるべきものではなく。
修正する側だった。
最後に残るのは、白い余白だけ。
だが、その現場には何もなかった。
雪に覆われた痕跡。
修正の余地を持たない、赤い切断面。
そこから先は、辿ることができない。
ただ、ひとつの感覚だけが胸を突く。
――すでに、完成している。
その瞬間から、視線は内側へと向けられる。
記録と記憶が重なり、現実は静かに書き換えられていく。
残されたのは、修正されるべきものではなく。
修正する側だった。
最後に残るのは、白い余白だけ。
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