概要
異なる価値観、思想、信仰に戸惑いながらも、二人は手を取り合って歩き始める。
使命が贖罪が心を圧迫する。
それでも職人としての矜持が男を再び歓喜させる。
鎚を振るい、火花が飛び、鋼の歌が鳴り響く。
世界の脅威を断ち切る刃を造る為に、新たに生まれた凶悪な変異種を討伐するために、二人は霧煙る魔獣の巣窟へと潜っていく。
※【毎日19時15分】更新予定です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!絶望に次ぐ絶望、救済には代償。重厚で硬質なダークファンタジー
鍛冶ギルドの長という、名実ともに優れた武器職人ヴァルト・シュタイン。
魔獣を退けるべく打ち上げた、剣やダガーは数知れず。
業物を手にした騎士や兵士は、研ぎ澄まされた刃を存分に使って、正しき――――否、乱心する者も。
その数は少なくなく、偶然とは片付けられないだろう。
事態を重く見た聖都ピリアグリムは、ヴァルトを神に背き魔に与する罪人と判断。
職人の命とも呼べる利き腕を奪い、絶望的な奥地に追放する処分を下した。
が、捨てる神あれば拾う神あり。
峡谷に分け入ってきた異国の聖女アニマは言う。
打たれる剣こそが、世界に平和をもたらす鍵である、と。
とはいえ彼は隻腕。鍛…続きを読む - ★★★ Excellent!!!罪を背負う武器職人の再生物語
この作品は、冤罪によってすべてを奪われた武器職人ヴァルトが、自分の造った武器と過去の罪に向き合いながら、再び前へ進んでいく物語です。
序盤から宗教国家、霧に覆われた峡谷、魔獣、機械都市といった要素が濃く描かれており、独自の世界観に強い個性を感じました。ただ設定を並べるだけでなく、武器を造ることへの誇りと、その武器が人を傷つけたという罪悪感が、主人公の葛藤にしっかり結びついている点が印象的です。
特に、アニマがヴァルトのダガーを手に取り、それを呪われた魔剣ではなく退魔の剣だと認める場面には、ヴァルトの中に残っていた職人としての誇りが少しだけ救われるような重みがありました。
また、機械腕に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!全てが圧巻の、ハイファンタジー!
鍛治ギルドの長であるヴァルトは身に覚えのない罪で裁かれ、右腕を切り落とされます。
それでもなんとか霧の峡谷で生き延びて、細々と暮らしていたヴァルトのところにやってきたのは、機械都市の聖女アニマでした。
彼女はヴァルトに義手を渡し、旅立ちを促しますが、義手を使うことはヴァルトにとって神に背く行為でした。
ヴァルトとアニマの旅は、波乱に満ちていますが、恐ろしい魔物との戦闘シーンは臨場感があって、とにかくカッコイイです!
と思えば、ときどき挟まる食事の時間が微笑ましく、彼らのやりとりも楽しみの一つになりました。
けっして楽な旅ではないですが、熱いハイファンタジーをお求めの方に、ぜひオ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!混沌たる霧を断ち裂いて、鍛冶師は歩む。それがたとえ罪であろうとも……。
魔獣が跋扈する霧に覆われた大地〝ミストピア〟。
厳格なるアダマン教が支配する聖都ピリアグリムにて、〝退魔の剣〟の打ち手と称えられてきた鍛冶ギルドの長ヴァルト・シュタインは、陰謀によって陥れられ、職人の誇りたる利き腕を断ち落とされ、最悪の魔境たる大峡谷へと追放される。
三年後、峡谷のなかで生き残り、残された左腕で人知れず刃を討つヴァルトの元へ訪れたのは、西方の機械都市にてサクラス神に仕える聖女、アニマ。
世界の滅びを防ぐために、ヴァルトの打つ剣が必要だと説くアニマがもたらしたのは、機械で造られた最高の義手。
だが、それを着けることは、完全にアダマンの教えに背くという、ヴァルトにとって決して受…続きを読む