『いくら丼は至高の食べ物』少女の食事風景に魅せられる圧巻のいくら丼文学

新本格派『いくら丼文学』がここに誕生したよ!

──ジャンルは現代ドラマ。
ここに奇想天外な設定はありません。
落ち着いた筆致が、徐々に熱に浮かされたようにボルテージをあげていく。
登場人物たちが少女の食事風景に魅せられていく。
読者もまた、その圧巻の描写力によりその現象に巻き込まれる!

それぞれに丁寧な背景を抱えた複数の登場人物たち。
そして背景が語られない謎の銀髪美少女。
あるのはただ『少女の食事風景』という『現象』。

これはすごい。
なにかのパスティーシュような印象も受けまたが、なんの源流を受け継いでいるのかわかりません。
高名な師をお持ちなのかもしれません。

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