深層
みぃ
心の炎
夜の闇がすべてを覆うとき
ひとりぼっちで
深い森をさまよう
足元を照らす光はなく
ましてや
道しるべもない
冷たい風だけが頬をなぜてゆく
こんな夜が永遠に続くように思えた
心に灯る小さな火は
今にも消えそうだ
そのとき 遠くから声が聞こえたんだ
「ひとりじゃないよ」
かすかだけれどたしかに聞こえた
その声は私を呼んでいた
私も誰かを呼んでいたのかもしれない
互いの声が重なりあい
暗闇の中に光が差した
誰かがそばにいてくれる
ただそれだけで
世界はこんなにもあたたかい
私たちは一人では生きていけない
それぞれの心の炎を分け合い
大きな炎となって世界を照らすんだ
暗闇を恐れることはない
私たちは、光を分かち合うために
ここにいるのだから
深層 みぃ @miwa-masa
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