勝ち抜け、願いのために

家族を失い無気力に生きてきた少年・ユウ。事故死ののち異世界セレスティアに転生してもなお生ける屍でしかなかった彼だったが
勝者のみが願いを叶えることが出来るカードバトル「スペルカードゲーム」への招待を受けたことでその意志を取り戻す。
すべては「妹」を生き返らせるために―――

異世界転生とカードゲームという取り合わせの新鮮さが光る。
反面、作中ではコンボやタクティクスといったカードゲームの妙味は薄く
ユウの情動描写やヒロインとの交友に重きが置かれている。
これについては肩透かしと感じつつも
「文字だけでカードゲームを表現するのは限界があるので後者に比重をおいた」英断と
取る事もできるわけでなかなかに評価が難しい。ひとまず☆2で置きにいきたい。