ストレスフリーなポストアポカリプス飯

1000年の時を経て眠りを覚ました星を統べる龍が一体・弥生。
人類滅亡後、新たなる霊長たちによる新秩序と混乱の中で、彼女は美味い飯を求め続ける。

所謂ポストアポカリプス飯に類する今作。
失われた技術をいかに再現し在りし日の美食にありつくかという苦闘がフォーカスされがちなジャンルだが
今作においてそういう固っ苦しい要素はナシ。
料理は理解のある彼くん…もとい従者の精霊・彭侯くんに任せて万全。
神に等しい存在なので変異した異形の怪物も物の数にあらず。
荒廃した地でも変わりなく美味いものを食い
超越存在にあるまじきテンションではしゃぐ弥生さまの生き生きとした姿に
見てるこちらも腹が減り、そして元気が出てくる。

絶望のはずの世界で紡がれるお気楽スローライフ、お腹をすかせて一読あれ。

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