たった1000字なのにこの充実感!
- ★★★ Excellent!!!
重厚な歴史ものに定評のある四谷軒さんの最新作は、なんと流行りの1分小説でした。1000字ジャスト。
題材は源義経が伊勢に潜伏する平氏の残党、大掾(だいじょう)信兼を打つ、「三日平氏の乱」と言われるお話です。頼朝に討伐を命じられたとき、義経は、今は自分の旗下にいる信兼の3人の息子を呼び出しますが。。
さすがに1000字で沢山のシーンを語ると、ダイジェスト版みたいな感じになるかと思いましたが、中身は大変充実していて驚きました。
義経の冷血漢ぶりが際立ったラストで、その有能さに驚くとともに、「こんなことやってたらロクな死に方しないんじゃ。。」と行く末が不安になりました。
だけど、これ、充実しすぎてて1分じゃ全然読めないじゃないかw
とも思いますが、歴史もの好きの方にはたまらない一編。
是非どうぞ!