かくして小さき者は、空という大海を泳ぎ再び少女に会いに行く……。

海が青いのは、私たちの涙で染まっているから。

空が青いのは、私たちの涙で染まっているから。

そんな言葉を耳にしたことがあります。


物語の主人公は、強い風が吹くたびに『飛ばされ』、
大きい少女の指につままれてレモンの木に運ばれたそうです。


そして、レモンの木はいつしか彼の住処になりました。





もうこの時期に見かけることは少なくなりましたが、
やがて暖かくなり、花が咲く頃にはお目にかかれるやもしれませぬ。
彼らが運ぶのは、花粉や蜜だけではなく……

会いにきてくれているのかもしれませんよね。

優しい文体と、詩的な文章は、
最初は ん? と思うような内容やもしれませんが、後半で色々なことが判明いたします。


ご一読を。


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