第2話 絶望
酷く鈍い音がした。
その音だけ聞こえてしまった。
気持ち悪く胸糞悪い、吐き気がするような音だ
自分が見ていた赤信号と自分の周りに散らばった血は酷く色が違っていた。
もう何も見えない。自分の涙で見えなくなってしまっていた。
目の前には幼なじみの死体とトラック
頭がクラクラして吐きそうになった。
怖い。怖い。これは一体なんなんだ。
俺が何をしたって言うのだ。
あの時のお前はもう帰ってこないんだな、って痛感した。
したくなかったよそんなの。
俺にはもうあいつしか見えていなかった
少し周りから声がしたがそんなことどうでもよかった。
俺は、こいつが生きているならよかった。
なんでもよかったんだ。
その後あいつは救急車で運ばれて行った。
もう俺には絶望しか残らなかった。
俺はずっと待ち続けた、あいつが戻ってくるのを、あいつがあの笑顔をまた見せてくれる事を ̄ ̄ ̄ ̄
でもあいつは帰ってこなかった。
意識が戻らず、そのまま帰らぬ人となった。
あいつはいつも約束を破らなかったんだ。
今どうして破ってしまうんだ。
聞きたかったよ。理由を
俺の生活はその日から歪んで歪んで変わっていった。
俺はどうしても怖かった。いつも守ってくれるあいつが居たから、いじめっ子からもいじめられなかった。
あいつが消えた今、俺はもう何も出来ないゴミだった。
いじめられるのか、これから
そんなことを思いながら教室へ向かった。
だけどそんなことはなかった。
むしろ、そいつらは同情してくれたのだ。
「辛かったな、」「怖かったな、」
そんな暖かい言葉をかけてくれた
俺の冷たく死んでいた心は徐々に暖かさが染み込んでいった。
その日からクラスメイトとは仲良くなり、
一緒に遊んで、話して、そんな日が続いた。
でも少し、心残りがあった。
クラスメイトと話している時、何故が誰かに首を絞められているような感覚があった。
でも、それがもしあいつだったら、俺は嬉しい。
俺はどんなあいつでも愛すって決めたから…
『花束を添えて』 @xgj
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