才能診断

 

第1話

女1「次は絶対負けない。今度の大会ではあたしが1位になる!」


女2「予選落ちして大会にも出られなかったくせに何言ってんの? あんたがたとえ1000年努力しても私には絶対勝てない」


女1「なんでそう言い切れるの?」


女2「私、あんたが私の2時間前から練習してるのも知ってる。良いコーチ雇ってるのも知ってる。でも全然結果出てないじゃん。それに、才能診断でもそう結果が出てるじゃん。私はフィギュアスケートの才能が100%であんたは40%だったでしょ? やっぱり、あんたにはフィギュアスケート向いてないんだよ」


女1「そんなことない。もっともっとたくさん努力すれば絶対に夢は叶う」


女2「叶わないよ。才能ある人が努力するから夢は叶うんであって、才能ない奴が努力したところで辛いだけだよ。早くフィギュアスケートなんてやめて漫画でも描いたら?」


女1「漫画?」


女2「あんた、漫画の才能100%だったじゃん」


女1「だけど、私は漫画じゃなくてフィギュアスケートで1位になりたかったの」


女2「私だって、本当はフィギュアスケートじゃなくて漫画描きたかったよ」


女1「じゃあ、私と一緒でフィギュアスケートなんてやらないで漫画描けば良かったじゃん」


女2「それは出来ない。だって、10代の短い間でしか私の才能は輝かないんだから。……いいなぁ。私も漫画家になりたかったなぁ」

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才能診断   @hanashiro_himeka

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