第45話〜補遺〜
私は三十年間、麻薬中毒だった。その間に邪悪の顔をはっきり見て来た。言語は物語という形で近づいてきて、人を現在という牢獄に
閉じ込めるのも分かった。麻薬ピラミッドは世界中にある。そして共通しているのは
・何一つ無理でやってはならない。
・必ず遅れろ。(自分の麻薬が手に入らなければ、どうなるか身体で分からせろ)
・ピラミッドはその1つの層がもう一つ下の層を喰い物にしている。私がこのカットアップ・フォールドインで主に麻薬を扱ったのは
麻薬は邪悪ウイルスの題材には、ぴったり当てはまるからと私自身の体験だからだ。
麻薬中毒患者は治療も出来るし隔離も出来る
イギリスには隔離された麻薬中毒患者が千人ぐらい居る。そしてその患者が死に新たな治療法が発見されれば麻薬問題は過去の遺物となる。麻薬は大きな厚生問題なのだ。儲けているのは基本的に国。戦争をすれば儲かるのと同じ事。この麻薬問題でピラミッドの上の人間を取り締まるのと麻薬問題はまったく別だ。ピラミッドの上の人間など首をすぐに挿げ替えられる。ここで変えられない項がある
それはピラミッドの一番底辺のジャンキーだ
この底を破壊すれば邪悪ピラミッドは崩れさる。私がカットアップ・フォールドインの技法を持ち得て物語を書いたのは言語ウイルスの奴隷にならない為とランダムに生まれる
言語には、それなりに意味が存在するからだ
そして何度も話しているが、基本的にカットカップ・フォールドインは自身で造る事によって効果が分かる。よろしければ貴方も実践してみてもらいたい。最後にカットアップ・フォールドインを発明したウイリアム・バロウズを私が知らなければ今も邪悪ウイルスに汚染されていただろう。したがって翻訳者の
鮎川信夫さん。山形造生さん。柳下毅一郎さんに感謝を述べたい。そしてこの時として退屈な私の物語にお付き合い頂いた皆様に感謝します。今はミステリーとエッセイを書いています。またカットアップ・フォールドインの物語を書くかもれません。その時は宜しくお願い致します。
向日葵の夢(我が教育) 瀬尾正博 @masahroseo
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