神転スピンオフ—―子供達の物語

あざらし

 僕の家族と厳しい?修練

 僕の名前はグリファル・ベゴニア・フィン・シンビオーシスで、ファルって呼ばれてる。

 歳は7歳になるよ。

 第一公位継承権持ちなんだけど、実は兄姉を差し置いての継承権第一位なんだ。

 大人の事情らしくて、もう少し大きくなったら話してくれるって父上も母上も言ってた。

 僕は誰に向かって説明してるんだろうね。

 変な感じだけど、家族を紹介しようと思うんだ。

 父上は新興国家シンビオーシス公国王のグラフィエル・ベゴニア・フィン・シンビオーシス陛下。

 母上は正妃になるミリアンヌ・ベゴニア・フィン・シンビオーシス妃殿下。

 双子で実妹の リミファラ・ベゴニア・フィン・シンビオーシスのリミ。

 それから沢山の母上達に祖父達に曽祖父達と伯父上に伯母上を加えた大家族なんだ。

 全員の名前と仕事? 言っていったらキリが無いし大変だから省略かな。

 二つだけ言うなら、僕には実母を加えて母上が27人と兄姉弟妹が30人以上居てる。

 父上って凄いと思うよ。

 メイド達の中にはお手付きになりたいって思ってる人がまだ要るらしいんだけど、流石にこれ以上は母上が増えるのもなと思ってしまう。


「ファル兄? 難しい顔してどうしたの?」


「なんでもないよ、リミ」


「二人共、魔力修練は真面目にしなさい」


「「はーい」」


 父上に叱られてしまった。

 魔力修練は父上が主導で行ってるんだけど、どんなに忙しくても時間を作って少しだけの時間だけでも見てくれてる。

 引継ぎは母上達の誰かにはなるんだけど、その時々で変わったりするんだよな。


(母上達も忙しいからなぁ。でも、絶対に放置はしなのが凄いと思う)


 おっと、怒られた傍から集中力を乱すのはダメだよね。

 あ! ヤバい暴発する!!


「言った傍から集中力を乱したなファル。何を考えていたのか知らんけど、瞑想は無心でやりなさい。慣れたら考え事をしながらdも良いけど慣れるまっではダメだぞ」


「はい。申し訳ありません父上」


 僕の肩に手を置いて魔力制御しながら叱る父上は凄いと思う。

 血の繋がりはあっても他者の魔力制御までするのは難しい高等技術だって母上達も言ってたくらいだし。

 ついでだし、一つ質問しちゃえ。


「父上は5歳位で魔力制御が完璧だったってナリア侍女長が言ってたんだけど、本当?」


「あいつはまた大袈裟に言いやがって……。まぁ遠からずって所だな」


「違うの?」


「本当でも嘘でもないくらいの制御は出来てはいたと思うんだけどな、比較対象が居なかったから分からないが正解だな」


「叔父上たちや伯母上たちが居たんじゃないの?」


「魔力量が違い過ぎてな、制御込みになると比較対象に出来なかったんだよ」


「へぇ。魔力量も関係するんだ」


「そうだ。だから聞き耳立ててる他の子供達も聞いておくように。潜在魔力量が多く使用魔力量が多くなれば制御は大変難しくなる。しっかりと制御力を身に付けるように」


『はーい』


 ここで甘えだすのが父上大好きーズ姉上達だ。


「お父様、この制御難しいよー」


「お父様、この制御教えてー」


「お父様、ナーアはこの制御は完璧ですか?」


 毎度飽きもせずにやるよなーって目を向けると、ナーアに睨まれた。


「男なら言いたい事は言葉にするべきだと思うけど? ナーア達に文句あるの?」


「無いけど、父上も大変だなって。後はそうだな、皆も聞きたい事があるのに聞きに行きにくいだろうなって事かな」


「ファルの言葉にも一理あるから引いてあげる。リミも何か言いたそうね」


 あ……バカ姉上! リミに喧嘩腰は不味いって分かってるだろうに!


「リミー、落ち着け―、キレるなよー?」


「大丈夫だよファル兄。でも後でナーアは泣かす!」


 仲が悪いわけじゃないんだけどこの二人、言葉の応酬の仮定でこういったことになるんだよなぁ。

 そうだ! 父上ヘルプ三―!


「ファルも苦労してるなぁ。小部とゲームを同時にするか。ナーアもリミもそれで遺恨なしで良いな?」


「「はい」」


 流石父上だ!全員参加型のゲームだなんて思いつかなかったけど、何をするんだろう?


「父上、何をするんですか?」


「魔力圧勝負だな。制御できるだけの魔力の圧をぶつけ合うんだが、この遊びは修練にもなるんだぞ」


「へぇ。僕も全力でやろうかな」


「全力ねぇ……。なら、父さんに勝つか凄いと思わせられたなら、明日は遊びに連れて行ってやろう」


「本当に!? 絶対に凄いって思わせてやるんだから!」


 勝てるなんて思わない。

 だから全力をぶつけてやるんだ。


「またあなたは……。ブラガス宰相が泣きますよ?」


「あ、ミリア母上」


「まぁファル、あなたも今の実力を知りなさい。母さんも参加するから。お父さんと同じ条件にして、明日は遊びに連れて行ってあげましょうね」


 あ、ヤバい気がする。

 父上が言ってたけど、ミリア母上は目が笑てない時があるって。

 僕も気が付いてしまった。

 実が笑って無い事に。

 本当に真面目に全力でやろう。

 そうして意気込んだんだけど、父上似も母上にも完敗した。

 二人とも凄かった。

 ナユ母さんやヴェルグ母さんにイーファ母さんはミリア母さんを凌ぐほどって言ってた。

 今度勝負したいな。

 それでだけど、何で負けたのか全員が言わされてた。


「私は行きますけど、あなたは今日一日は子供達の修練日にするんですよね?」


「悪いなミリア。にしてもだ、ルゥミィにグーラにラルとファルは中々だと思わないか?」


「子供みたいに目を輝かせてるあなたは可愛いですよねぇ。今晩に話しましょう」


 父上と母上達は本当にラブラブだなぁ。

 そんな父上の口から出た名前は、ミナ母上が産んだ双子のルゥミィにグーラ姉弟でラルがリュール母上が産んだ息子だ。

 でもなぁ、僕から見たらナーアの方が凄かった気がするんだけどなぁ。

 その答え合わせは直ぐに始まった。


「ナーア。なんで名前が上がらなかったか分かるか?」


「……瞬間的爆発力はナーアが上でしたけど、持続力が無かったっ点ですか?」


「正解。継戦能力は必須事項だぞ。とはいえ、瞬間的爆発力は良かったぞ。後はそれを持続させる術を見に付けなさい。基礎修練後には次の段階の手練として今の瞬間的爆発力の持続を修練して行けば、イーファみたいに強くなれるぞ」


「イーファ母上に近付きたいです! 頑張りますっ」


「じゃあ名前が挙がった僕らは、推され気味だったけど持続して絶えたからって事なのかな?」


「ファル、正解だ。そしてだ、ルカとルナは何を学んできたんだ?」


「「うぅ……お父様ごめんなさい」」


「怒ってはいないけど、あれだけ色々と聞いて来て一つも身になって無いのはなぁ。明日からは特別メニューな」


「「えぇ!!」」


「異論は許さん。ナーア、二人の面倒をみてやってくれ。人に教える事で身に付く技術や改良点なんかも見えてくるからな。これも勉強だと思えば苦でもないだろ?」


「はい、お父様」


「という訳で、ナーア、ルゥミィ、グーラ、ラル、ファルは約束通りに明日は特別休錬として遊びに連れて行ってやる」


「「「「「わーい! やったぁぁ!!」」」」」


「「そ、そんな……お、おどうざまぁぁぁ」」


 悦ぶ僕らとは対照的に絶望的な声で父上を呼ぶ声が響いたけど、これも勝負だから仕方ないよね。

 父上は魔力運用だけは人一倍厳しいから仕方ないと言えば仕方ないんだけど、多分連れて行く場所に心当たりがあるんだよなぁ。

 野球場と競馬場だと思ってる。

 身体強化に関して見て学べって事だと思ってるけど口には出さないよ。

 皆楽しみにしてるからね。

 リミも悔しがってはいたから、お土産は買って帰ろう。

 そう言えば、母上の誰かは付いてくるのだろうか?


「父上、h我は上の誰かは付いてくるんですか?」


「ツクヨミとヴェルグにナユだな。魔力運用の開設に適してるし」


「やっぱりそういう目的なんですね。でもお爺様と曾おお爺様を誘わないと拗ねそうなんですけど」


「別日に個別で出かけて上げなさい」


 父上、それは僕らに丸投げすると言いませんか?

 でも、久しぶりに父上と出掛けるのは楽しみなので、目一杯遊んでやるんだ。

 5人でどうするか計画を後で立てようっと。

 明日は楽しみだなぁ。

 まぁ後日に、大家族故の問題が出るんだけど、それはまた話せる時にでも話そうと思う。

 明日は何を着て行って、何を食べて、何をしようかな。

 たまには我儘くらいは良いよね!

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