深夜光速

銀浪

第1話

帰り道ブルーライトの流星群だれかの光だれかの祈り


真夜中の知らない街のナンバーが「旅はいいぜ」と走り去ってく


メトロではいつでも深夜 光速で通過駅から攫いたい人


甘すぎる濃い梔子の風に目を閉じたままついていきたい夏


逆光の十字に無事を祈る朝 格子窓を礼拝堂として


吹き抜けのステンドグラスに日が差して「想う」ことが罪になっていく


ポケットに線香花火を忍ばせて会うまで胸の鼓動しずまれ


眠たげに頁をめくるスピードが0になるまで見ていたい夜


きみの心音待ちながらまるまって雷竜の鼓動は石になる


街灯の光をすべて束にして寝れない夜をひっそり祝おう

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深夜光速 銀浪 @summersnow

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