Fly Me to the Moon
素鼠 和季
Fly Me to the Moon
真夜中の高層ビルに浮かぶ窓しがみつくほど絡まる引力
SOS涙で送るモールスを春の嵐が空にさらって
ひさかたの光に凍えうずくまる背中に花の笑い声降る
いつからかビルの空ふと見上げれば濡れたる頬に月が照り添う
さんざめく街の声にあてられて寝そべる月と密約交わす
朝焼けに空の再会約束し月が与えし半身を抱く
半月の刃隠してビル登る地球の糸を切る時は今
追いすがる影に掴まれあがく身を空走る月が照らし導く
ブランコで上弦の月つくり出し地球人から離脱を図る
さよならをまたねとすり替え振り切った地球の青で月とワルツを
Fly Me to the Moon 素鼠 和季 @kazuki_sunezu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます