はなのうた、しきのいろ
狭倉朏
ふゆのおわり
首落ちて春の訪れ告げる花 赤々と咲き、転々と散る
梅を見に、出かけた園の灰の空 春は来たはず、枯れ草ばかり
花よりも酔客多く咲き乱れ 乱れしものの違いはどこに
一口にあやめ色とは言うけれど 白青と咲く、カラフルな池
紫陽花の色を見て、ほら土を知る 梅雨に溺れて混じりゆく花
アザミとは棘を刺す花、丸い花 どちらが真?と問いかける
夏の庭、主役は花か沼なのか 仏座すとこ、汗にじむ頃
伐られ耐え、萩咲く頃に元通り 強い子だから、とまた伐られる
袖の空ゆらゆら光る望月よ 菊より君を照り光らせる
雨終わり足元に咲く紅葉の 踏み荒らしても消えぬ赤色
はなのうた、しきのいろ 狭倉朏 @Hazakura_Mikaduki
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