契約結婚、この言葉を聞いただけで、もうある程度の構成やストーリーのツボが生まれて来ます。それは言い換えれば「お約束を頂戴」というお題。
だけど、それで満足?
ヒロインは不遇で、圧倒的なイケメンに拾われ、周囲から反目されながら徐々に認められるとか、自由で才能豊かなヒロインが、まかり間違って一見冴えないブサメン(実はイケメン)と結婚し、お互いを理解しながらどんどん成功するとか、周囲の反対を押し切ってひどい国にお嫁に行き、最初は冷たいイケメンな旦那が、気が付けばベタぼれして助けられて国を束ねていくとか、幾らでもパターン化された物語が無尽蔵に思い浮かびます。
でも、それだと設定や文章力や構成力やオリジナルキャラの魅力とか、「完成度のスペック勝負」になるんです。それは当たり前だし、それでもいいかとは思いますが、僕が読みたいのは、
「この世界の片隅にある心の物語」。
ウケなくていいから、キャッチ―でなくてもいいから、
「理性で上手だなと感心するのでなく、感情で感動させてもらいたい!」
僕はそう思うのです。
さて本作です。
おおよそ、契約結婚のラノベという概念からは遠く離れた設定、どうしてそうなった! と思わせるヒロイン、君、いい子だねというスパダ。しかも可愛い妖も出て来て来ます。契約結婚を目指して来られると、最初は「何を読まされているの?」と混乱するかもしれません。だけど、すぐにわかると思います、ここにある素晴らしい魅力を!
お勧め致します。
リアルタイム投稿で拝読しておりました。続きが気になって仕方ないと思いました。読み終えた時、とても優しい気持ちになれました。心から読んでよかったなって思いました。だから、レビューを書こうと決めました。
絆、ここには慈しむべき絆が、優しく描かれています。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)