タイムトラベルしたい一心で物理を極めたら、ノーベル賞までついてきた

交通事故で頭を打った高校生・水城瞬は、臨死体験の中で「タイムトラベルの能力に目覚めた」と謎の存在から告げられる。
ただし条件は、未来や過去の地球の座標を正確にイメージできなければ即死──という、もはやチートでもなんでもない不条理な力だった。

死にたくない。
それに、もし本当に過去へ行ければ、金持ちにもなれるし、人生を好きなようにやり直せる。
その一心で、瞬は猛勉強を開始。青春を犠牲にして、天体物理を極め、東大の大学院へ進み博士号を取得する。

そしてついに、彼は確信する。
「これで、もう間違えない。俺は地球の軌道を完璧に理解した」

努力と物理の果てに“無敵の能力”を手に入れた少年の、奇想天外なタイムトラベル奮闘記。