運命に傷つけられた2人の救いの物語

復讐心を抱えながら任務を遂行する久遠凛夜と、哀しみによって妖へと変貌したカガリ。
敵同士でありながらも心のどこかに通じるものを持つ2人は次第に惹かれ合うようになります。

現代編では凛夜とカガリが戸惑いつつも惹かれ合っていく姿が描かれますが、カガリの過去を知ると一層彼女に幸せになってほしいと思うようになりました。
登場人物それぞれの感情が繊細に描かれる過去編は切なくも美しく、描かれていない部分にまで思いを馳せてしまいます。

長編ですが読みやすい作品なので、和風ファンタジーが好きな方には特におすすめです。