前世の因縁を越えることはできるか!?武士の記憶を持つ少年たちの戦い!

『魔物』が跳梁跋扈する現代の日本――前世に武士の記憶を持つ者は法皇様(天皇家)に仕え、本物の太刀を手に『魔物』退治する役目を担っていた。
中学生男子・朝霞国成は、壇ノ浦に出現したという魔物の群れを退治するために名乗り出る。
朝霞の前世は平教経、壇ノ浦の戦いで最後まで武将であり、その場所のことなら誰よりもよく分かるために適任である。
しかし、同時に名乗り出る者がいた。
眞城九郎、同じく中学生。
見た目はまだ幼さの残る成長期前の少年だが、彼の前世は源義経であった。
前世の仇である眞城と組んで出向くことになってしまった朝霞。
前世は前世、そのように割り切ることもできないまま『魔物』退治を始めるが……。


前世の自分と現世の自分……この二つのアイデンティティを持った主人公たちの心の葛藤が見事に描かれた本作。

前世の因縁に振り回され、眞城くんに嫌悪感を抱くも朝霞くん。
そして表面には自分自身の気持ちを出さないけど、複雑な思いを秘めた眞城くん。
二人の主人公が悩み傷つきながら、周囲の人々の助けを借りて『魔物』と戦う姿は、ただの戦闘描写とは違う、成長の物語として心動かされました!

果たして二人は、前世の因縁を越えて、無事に任務を終えることができるのか……!?
是非ともご一読の上、ご確認ください!!!

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