ゆっくりと、しっかりと。彼女は知っていく。

樫の木のニンフ、ドリュアデス。
彼女のスローライフを描いた作品なのですが、彼女が人間の青年、テオと出会うことによってほんのりと恋の色に染まっていきます。

異種間の恋愛を描いた今作。
しかしこの作品の中で大切なのは『ゆっくりと進む物語』なのではないかと個人的に思っています。
カヌレとともに解けていく心。人間ではなく精霊のドリュアデスならではの心理描写。迷いながらも少しずつ前へと進んでいく姿。

彼女の繊細な気持ちに寄り添いながら読むことができる、素敵な作品です♪

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