概要
教会に聖女と認められながらも、「しゃっくりを止める能力しかない」と『しゃっくり聖女』と馬鹿にされているシャロット。
だが、『暴虐の魔物』の封印の確認のためにやってきた王太子・ヴァルダムの発作を鎮めたところ、「きみこそが探し求めていた『鎮守の聖女』だ!」と告げられる。
信じられないシャロットだが、ヴァルダムはとりあわない。
自分こそが王太子に認められるべきだと考えるもうひとりの聖女・ミナンダも「シャロットなんかが王太子殿下に求められるはずがない!」と言い出し、封印を確認するために、騎士団とともに封印場所であるカデルア山地に向かうことに。
そこは、シャロットにとって懐かしい場所であると同時に、因縁の場所
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- ★★★ Excellent!!!自己肯定感低すぎ聖女は本当に鎮守の聖女なのか!?(安定の綾束印!!)
カクヨム恋愛部門において圧倒的実績を誇る書籍化作家綾束乙様の新作です!
今回のヒロイン・シャロットちゃんもめっちゃ自己肯定感低いです。「私なんか」が口癖です。
そりゃそうよ、あれだけ虐げられてきて、「しゃっくり聖女」だなんて呼ばれていたら自己肯定感も下がるよね。
そんな彼女、王太子ヴァルダム様に『鎮守の聖女』だと言われます。
なんと、暴虐の魔物を再封印出来る力があると? しゃっくりしか治められないしゃっくり聖女なのに!?
そんなシャロットちゃんが面白くないのは、もう一人の聖女ミナンダです。
このミナンダって女がとんでもなくてですね、コメント欄はミナンダへの怒りで溢れかえっていましたよ。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!さすがの安定の面白さ! ページを繰る手が止まらなくなる素敵な作品です
甘々糖度100パーセントの作品を書かせたら天下一品。
すでに10冊の書籍をだされている綾束乙様の新作は、やはり面白く、そして、甘く、読み応え充分でした。
それにしても、と、つい私、考えてしまいました。
なぜ、今作も次々とページを繰りたくなる作品に仕上がっているのでしょうか?
読みながら考えてしまうほどのリーダビリティーのある作品です。
今回の作品、綾束乙様のお得意の主人公はドアマットヒロインです。
いくら気の毒な主人公でも、その人物に常に感情移入できるわけではありません。
しかし、このヒロイン『シャロット』には、つい味方して感情移入してしまう。
その理由は何かと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【意地悪なライバルに負けるな! 優しくて健気な、聖女の物語
不思議な力を持つ、聖女のいる世界。
主人公のシャロットも教会から認められた聖女なのですが、その能力はしゃっくりを止めるというもの。
……もう一度言います。しゃっくりを止めるのが、シャロットの能力なのです!
しょぼすぎないかって思いましたか? はい、その通りです。
あまりに使えない能力のせいで、シャロットは聖女であるにもかかわらず、役立たずとバカにされているのです。
特に優秀な力を持つ聖女、ミナンダからの当たりが強くて、苦しい日々を送っていたのですが。
いつか誰かの役に立ちたくて、ひた向きに頑張る健気な子なのです。
ある日現れた王太子、ヴァルダムがシャロットにこう告げたのです。
「きみこそ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!しゃっくり聖女は実は世界を救う? そんなはずは……
複数の聖女がいて、それぞれが持っている力を使い人々を救う世界。
しかし聖女と一口に言っても、その力の内容はピンからキリまで。中にはあまり役に立たないと思われ、低く見られる聖女もいました。
本作の主人公シャロットも、聖女ではあるものの持っている力の内容から、周囲の評価は高くありません。というか、思いっきりバカにされてます。
そんなバカにされている彼女の力は、なんとしゃっくりを止めること。た、確かにこれは、役立つ場面というのは非常に限られているかも。
しかし、そんなしゃっくり聖女シャロットにまさかの転機が。
なんと王太子であるヴァルダムから、聖女の中でも特別な存在である『鎮守の聖女』だと言われ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もう『しゃっくり聖女』なんて呼ばせない!彼女こそが鎮守の聖女だ!
もうほんと何度拳を振り上げたかわかりません。
あっ、大丈夫、ちゃんと心のやつです。心の拳です。エアーのやつですから大丈夫。エアーのやつをね、もうぶるんぶるん振り回して、あンのクソ腹立つ聖女の鼻っ面に何発叩き込んだかわかりません。
もうね!
それくらい腹立つ聖女がいて!
そりゃね?
そりゃあしゃっくりしか鎮められないはずなのに愛しの愛しのヴァルダム様の発作を鎮める力があるとかね?そこは私のポジションやろがい!って思う気持ちはわかる。わかるけれども、それによるアプローチが許されるのはね、せいぜい2回までだと思うのです。1回目で軽く注意されて、2回目でガツっと怒られて、それで終わりだと思うんです…続きを読む