梶井基次郎の「檸檬」を出発点にし、とあるシュールなアイテムに置き換え、「文学とは何か」をひっそりと問い直す話。胡散臭いアイツ🤖も登場。普通に面白かったです。檸檬に釣られたわけじゃないです。
第一話は一見、とある有名小説の…のように読めます。しかし、それは前フリでしかありません。作者様が本当に仰有りたいのは、第二話。なるほどそうかもしれない、とカクヨム作者なら肯首するところがあります。短篇です。是非、第二話まで読んであなたなりの答えを出してみてください。
文学の定義とは何か?それをそもそもはっきりと答えられないが、文章の華麗さで読ませることを楽しませることと定義するならば檸檬を置くだけなのに文章表現が面白い。檸檬が元ネタだろうなぁと文豪ストレイドックス通じで知っていたがなんだか面白い。読んでみると面白いというタイプなので、何が面白いのと言われても困るタイプの作品。どんな作品かはタイトルでもう書いてるのだから。作者の技量が光る作品でした、私は好きですし、ぜひお一読をとおすすめしたいです