夏椿
一閃
第1話
朝に愛らしい白い花を咲かせて
夕方には その花を散らしてしまう
一日花
この
ひらり ひらり 舞い散る花びら
「泣いているの?」と
声をかけてもあげられなかった
あの頃のボク
木の下に立ち「泣いているの?」と
見上げたら
ひらり ひらりと花は舞い散り続ける
何も変わらないなんてないんだ
だから 一瞬 一瞬が大切なんだ
そんなこともしらないで
君を泣かせてしまった
夏椿の花のように 愛らしくて愛しかった 君と君との日々
君の記憶の片隅に まだ僕はいますか?
どんな顔をしてますか?
「ごめんね」
夏椿は泣いていない
ただ咲いて 散っていくだけ
僕は 舞い散る花びらに
少しだけ 無情に 泣こう
夏椿 一閃 @tdngai1
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