電車の向かいの席の男子高校生の会話

異端者

『電車の向かいの席の男子高校生の会話』本文

「あのさ……呪いの動画って知ってるか?」

「なんだ? 都市伝説か?」

「うん……深夜にこっそりネットでアダルト動画を見ていると――」

「アダルト動画限定!?」

「ああ、見ていると画面の中に井戸が現れて――」

「井戸から女が……って、やつか? ネタ古くない?」

「いや、誰も出てこない。逆に、画面の中に引きずり込まれる」

「井戸の意味は!?」

「さあ?」

「さあって……お前、そこは井戸から何か出てくるパターンだろ!?」

「とにかく、引きずり込まれた画面の中の世界で無病息災で税金も払わずに幸せに生きられるんだって……」

「いや、それのどこが呪い!?」

「その間に、現実では某国から新型ウイルスがまた発生して、某大統領の政策の失敗で世界恐慌が起きて、日本は物価高でおにぎり一個が1,500円になって、就職難、できても低賃金でサービス残業が当たり前で、税金はどんどん上昇して――」

「現実の方が呪われるのかよ!?」

「更にはNHKの受信料未払い率が急上昇。アニメはフェミの影響でかわいい女の子は一切出てこない、ガチムチばかりになり――」

「いや、どさくさに紛れてNHK混ぜるな! ……でも、女の子が出てこないアニメは嫌だな」

「大丈夫だ! 問題ない!」

「なんで?」

「お前には、俺が居るじゃないか!(ぽっ)」

「Nooooooooo!」

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