青く光る先
Noah (頼斗)
第1話うねっている生命体
――うねうねって聞いたことある?
見たら1週間以内に死ぬぞ。
入道雲に魅入られて近づく田んぼ。近くの川の音。見えるはずのない人々。
ありえないんだ。幻想的なわけない。異常だ
見るな絶対に見るな。死ぬぞ。何人も死んでる。
死にたくなければね?
――
「アツくなってきたね。」
「タイガ、そろそろ戻らねぇか?。」
不安に満ちたタイガの顔。
だが、アキヤマは進む気だ。
「これ以上行ったら、迷うぞ。」
気温が徐々に上がっていく
「じゃあお前らだけ帰るか?」
アキヤマはそう言って先に進む。
「おい、待てって。」
タイガはアキヤマの手を掴んだ。
「まだ高校生だろ?死にたくないなら戻れよ!」
タイガは心配そうに怒鳴った。
「そうですね〜、、はは。」
受け流すようにアキヤマは言った。
アキヤマのおばあちゃんの家から歩き出して、3時間弱、いったいここはどこなのだろうか。
(キィぃぃぃぃ)
「今の音なんだよ!」
タイガはビビリちらかし、チビった。
「お前ビビリだな、やっぱりこうゆうとこ向いてないんじゃねぇのか?」
アキヤマは嫌味のようにそう言った。
やっぱり気温は上がっている。
秋の涼しい風が、徐々に夏の緩い風に変わって行く。
先には得体も知れない変な青い光が眩しく光っている。
――
「アキヤマ、、そろそろ帰ろうぜ、、」
「俺もう疲れた、、」
そう言って地面に倒れ込むタイガ。
「せっかくここまで来たんだし、あそこの青く光ってるところまで行ってみないか?」
アキヤマは早く行きたそうに言った。
「わかった、あそこまでだからな、」
タイガは疲れながらも青い光の方まで行った、
徐々に近づくにつれて、わかってきた、
人型の″ナニカ”がうねうね動いているのを。
「あいつは、、、、、うねうねだ!」「今すぐ逃げろ!タイガ!」
そう言って叫ぶ、、
もうすでに遅かったんだ、うねうねを一回見ると死んでしまう、
それが″カナラズ″だから、
絶対だから。
――
「はあ、はあ、」
タイガはもう息切れ状態。
そして何やら、アキヤマの様子がおかしい
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
頭を抱えながらそういう。
「お前ついに狂ったか?」
タイガが笑いながらいじる、
「タ、タイガ、ニ、ゲ、ロ、」
後ろから迫ってくる。足音が聞こえてくる頃にはタイガの足は動いていた。
ちょっと後ろを見ると追いかけてきていなかったが、
そこには頭のない、アキヤマがいた・・・・
タイガは必死に走った、
足がもげるまで走った。
気がつくとそこは、アキヤマのおばあちゃんの家だった。
「アキヤマがうねうねとやらの生命体にやれれて・・」
アキヤマのおばあちゃんに必死に伝えた。
その瞬間、背筋が凍るように寒気がした。
アキヤマのおばあちゃんがニヤリとこちらを向いて笑っていた。
「君もうねうねを見たのかい???????」
狂ったような顔でこっちを見ながら聞いてきた。
「まあちょっと見てしまいました、、」
「1週間後だ!1週間後だあーーーーー」
唸り声をあげ、言っている。
――
タイガはその1週間後、原因不明の病気で亡くなってしまった。
じゃあこの体験談は誰が書いているのだろうか。
アキヤマ・タイガ死亡
後はあいつしかいないだろう
うねう。
ネットワーク接続を確認してください。
君の後ろにもいるかも知れませんよ。
体験談②
田舎で起きた神隠しのような事件です。
「おいヨシダお前どこまで進む気だ。いい加減にしろ。」
「まあまあそんな怒るなよ、カリヤだってここに来る前に興味深いとか言ってたじゃん」
「それはそうだがいくらなんでも進みすぎだ。引き返すぞ。」
「黙っとけインキャ君、進むぞー」
ヨシダとカリヤは、ある林に来ていた。
そこには見てはいけないものが存在するという都市伝説があるから。
「道は覚えているのか?」
「いや覚えてないよ?お前覚えてないの?」
「覚えてるといえば覚えてるが。」
「うわっまぶし!」
「確かにあれはなんの光だ。」
「おい、カリヤwなんかうねうね動いてる変な陰があるぞw」
「あれは、うねうねだ、本で見たことがある。」
「おいヨシダ!逃げるぞ!そいつを見たら死ぬ!」
だがもう手遅れだった。カリヤがヨシダを見た時にはその陰に体が埋め尽くされていた、
「さすが、昔の壁絵に書いてあった、怨霊ってだけある。」
カリヤは逃げなかった。そうカリヤは怨霊などの封印方法を知っていたのだ。
だが‥時すでに遅し。もう見てしまった時点でカリヤはもう死んでいるのだ。
20XX年
ヨシダ・カリヤ死亡
「次はお前らのとこに行くからな」
青く光る先 Noah (頼斗) @nyaharo
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