恥ずかしながらTSモノはよく分からない人間ですがそれでもとても楽しんで読めました。
夜の街と裏の世界、その中に鬼になったために主人公は入っていくことになります。
登場人物は皆人生に傷の付いた人間ばかり。外れモノばかり。しかし、仄暗い世界の中で皆それぞれうつむくことなく何とかかんとかやっていて、見ていて暖かい気持ちになります。怖いけど。
そして、話が穏やかな展開、そこから一転して激しい展開に変わるなど非常に引き込まれていきます。
そしてそれらを経ての最終話はとても美しいものでした。
人智を超えた鬼の主人公、裏の世界の人間たち、それが引き起こす事件に巻き込まれていく人たち。そしてそれらそれぞれの人々の思いが綺麗に絡み合っておりとても面白かったです。
TSが分かっても分からなくても楽しめます。
是非読んでみてください。