今日も生きる

人間ってなんで生きてるの？

「死にたかった。でも死ねなかった。死ぬのが怖いわけじゃない。でも。痛いのも苦しいのも嫌だ。だから死のうとしたけど、死ぬ前に痛いし苦しいからそれは嫌だ。だから死ねなかったんだ。」

そう語った僕は、泣き虫で弱虫な中学1年生。

生きるのが辛くて、でも死ねないから生きるしかなくて。どこかの音楽では踊るって言ってたけど僕にはそんなことも出来なかった。悲しくないのに涙が出てきて、溢れて、止まらなくて。でもどうすることも出来ないんだ。大人はいいね。こういうとき、お酒やタバコを吸ってストレス発散出来るんだから。まぁでも無いものを羨んだって仕方がない。僕は子供なんだから。

そうやって我慢ばかりして生きるんだ。

でもそれは死ぬのと同義じゃない？

うん、そうだね。

でも、僕はこの生き方以外の生き方を知らないから。

ねぇ、お母さん。

僕って、人間ってなんで生きてるの？

僕は一生このままなの？

ねぇ、教えて。

お母さん。

そっか。お母さんも分からないんだね。

じゃあね。

バイバイ。

…さよなら。

あぁ、明日もきっと朝が来る。

明後日もずっとずっと朝は来る。

ねぇ、僕。ちゃんと生きれてる？