「第二話」父親の再婚相手で”大人”になりました
玉の如き輝きを放つ光源氏の生誕より数年が経った頃、彼は既に七つの年を取りにけり。
「見て、ヒカル様よ!」
「まぁ、幼いのにお美しい……!」
その噂、美しさ、既に宮中にて広まりけり。童とは知りつつも恋に落ちゐる者、既に数えきること叶わずこの上なし。
「ああ、今日も……光っておられるわぁ!!!」
その股間、太陽と見紛うほどの輝きを放ちけり。きらきら、ぎらぎら、ギンギンに輝きけり。
(上玉女の宝石箱だな)
多くの美しいおなごに囲まれながら、七つになりし光源氏の胸の内は既に桃源郷なり。色欲、情欲、溢れんばかりの精力それら全てが光源氏の睾丸へと収束していき、勃起した陰茎までも輝きに包み込むというのが真実である。
しかし、しかし。
光源氏の心、これだけの美女に囲まれてもなお空虚なり。
「母上……」
無理もなし。彼の最愛の母である桐壺の更衣、既に他の女どもの苛烈な虐め妬みによる心労により体調を崩し、そのまま病に伏したのである。
母を誰よりも想っていた光源氏は三日三晩泣き叫び、その後に食すものなにもなし。
(もう……貴女のビーチクを飴のように舌で転がすことはできないのですね……)
不埒ッ。
(とはいえ此度は気を引き締めねばなるまい。なぜなら今日は父上の……桐壺帝の新たな后との顔合わせなのだからな)
桐壺帝、光源氏の父に相応しくその下心、色を求める欲というのはまさに雄の極みと音に聞きけり。風に聞けば、なにやら男の菊穴をも狙っているんだとかいないとか。
「失礼します、帝──」
目線。その端に止まりし、懐かしき面影。
黒く長き美しき長髪、白魚の如き柔肌。
「──は」
あれは、あれはまるで。
「母上……っ!?」
その唇、胸、尻。
ンアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ♡
……
受験終わるまでこの悪夢は終わらねぇからな
(股間が)光源氏 キリン @nyu_kirin
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