悪の美学はなんたるかをしれ!〜悪に魅入られた転生者とすべてを失った魔女の旅路〜
白草雪_Sirakusa yuki
プロローグ
「お前だけはここで必ず殺す!」
「......」
「何とか言っt」
「そこ」
バン
そう音がなると同時に右腕が吹き飛ぶ
「くッ」
「早く止血しないと死ぬぞ?」
「...ヒール」
「ふむ、お前は魔法が苦手なのか?」
「一様これでもこの国随一の魔法使いであり剣士なんだがな...」
と吐き捨てるアウシュヴィン。
「そうか、お前”程度”のやつがこの国の最強に近い男か
ならば礼儀最強というものを見せてやるのが礼儀だな」
そう言い終わると後ろから振り下ろされる聖剣と魔剣
「礼儀がなってない」
後ろも向かずに片手でその二振りの剣を受け止め、吹き飛ばす
「...あんた魔族でも魔獣の類でもないな?」
「お〜よくおわかりになりましたね!」
「質問をしてもいいか」
「う〜んまぁ良いですよ」
「お前はどうしてこの国を滅ぼそうとしているんだ?」
「理由は単純明快。貴方がたの国の王族が――――――――――を冤罪で殺そうとしているんですからですから当然では?」
「...」
「他に質問は?」
「...お前は何者だ?」
「あらあら、あれだけ盛大に暴れまわったのに私のこと知らない人がいるんですね」
「信じたくない最悪の可能性の中にいる人物ならいるんだがな...」
「まぁ、ここまで戦って持ったそこの騎士さんに免じて名乗ってあげましょう」
「それでは改めて、あなた達が厄災と呼んでいる白夜の訪れた時代を引き起こした者 オルヴァレン・フォン・ヴィンタール張本人だ。」
過去このアナハンスク大陸はとある帝国の貴族の裏切りによって帝国は崩壊。その後大陸全土の国家にその貴族単身で宣戦布告し世界を破壊し尽くし大陸全土の国家が消滅し、人類は全体の9割が死亡した。後にこのことはヴァイスナハト・ツァルトアルター通称、白夜の訪れた時代と呼ばれている。
そんな世界を破壊した男の物語が今新しく始まる
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"悪"とはなにか?そう考えたことはないか?
力がないことが悪なのか?無知なことが悪なのか?神の意向に介さない行動が悪なのか?正義があるから悪があるのか?秩序を乱すから悪なのか?
いいや、どれも違う!悪とは美学だ!
そして信念だ!
まぁ…俺は18歳で殺されたけど
あぁ...どうせ死ぬのなら自分の手で死にたかったなぁ
ちなみに死んだ理由は俺のことをいじめてたやつが駅に面白半分で落としたから。
背中押された瞬間に察したよね「これ死ぬやつや」って
その時自分の内側から”何か”が湧き出てきて囁いてきた。
ドウシテ?
ナゼ?
ナゼウケイレル?
そんな囁きに心の底から惹かれた。
どうすればこのようなことにならなかったのかと
そして死ぬまでの刹那の時間で考えた。
その結果出てきた答えは
”力”だった。
他人にどれだけ否定されようとも、家族に生きることを否定されても国にお前は殺さなければいけない人だと言われても、あまつさえ住んでいる星に拒絶されても!!!それをすべてひっくり返せるような”力”が必要であった。
そしてその力を手にしたときにようやく
俺は悪の美学という自分の信念を貫き通せたと言えるだろう。
そこでようやく自分の今生きていた世界での生き方が間違っていたとわかった。
そうして私の意識はどんどん闇に落ちていった。
悪の美学はなんたるかをしれ!〜悪に魅入られた転生者とすべてを失った魔女の旅路〜 白草雪_Sirakusa yuki @08040101
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