心優しい魔法使いの成長物語にマッチョを添えて召し上がれ!

この世界の魔法使いにはランクがある。

お人好しのウェネーフィカは、卒業試験で人のために魔法を使い、最低ランクの赤帽子を渡された。

しかし、見る人が見れば彼女の実力はすぐに分かる。彼女は魔法研究所に引き抜かれ、そこで魔法を磨く修行を経てランクアップの試験を受ける。

面白いのは、各話に寄せられたコメントに、マッチョを期待するものが多数あり、だんだんと作者がそれによって行くところだ。

果たしてそれが初めから意図されていたのか、それとも作者のマッチョ魂がコメントによって触発されたのかは、作者にしか分からない。

テーマはあくまでも人の良い魔法使いウェネーフィカの成長物語であるが、真面目なストーリーにマッチョ要素を添加することで、コメディ感が出て来て楽しめるストーリーになっている。

繰り返しいうが、マッチョはテーマではない。
ただ、マッチョ愛溢れる作者とマッチョ大好き読者の強い絆がこの作品の中には確実に流れている。

児童文学作家を目指しているまめいえさんらしい、心優しい魔法使いの物語、おススメです!

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