Chapter4 第38話 襲来!?

 「あ、こっから近いみたいだよ」

 ジャングルみたいな森林を歩いている中。

 駿裏が、スマホの位置情報を見ながら、そう言ってきた。


 「へー…」

 リクオが返せるのは、せいぜい生返事だけである。

 駿裏は、むっとした表情をした。

 「…君は嬉しくないわけ?」

 「は?」

 

 リクオは、思った。

 −−疲れている中急に質問しないでほしい、と。

 「…え、何。あれですか?」

 

 疲れていたため、リクオはほぼ話を聞いていなかった。

 −−何言ってたっけ…と必死になって思い出そうとするが。

 全然思い出せない。

 びっくりするほど、思い出せないのだ。


 「もう2個目のスタンプ手に入れられるんだよ?」

 「あー、そうでしたね!」

 「しっかりー」

 駿裏は、そう言うと軽やかにそのポイントへ。

 

 リクオは疲労を溜めながら、必死に後を追った。

 その時。

 「呼び出されてないけど、飛び出ていい?マスター」

 リクオの召喚獣・リライジング・リボーンの声が響いた。

 「へ?」


 リクオの、間抜けな声が一瞬だけしたら。

 「みんな大好きぃっ!アッリアちゃん!」

 と、テンションがよくわからないテンションで。


 とにかく高いテンションで。

 リライジング・リボーンもとい人型名−−アリア・ヴェイクト・ナハトムジークは、現れた。

 

 アリアは、初めて見た時と同じように。

 「不思議の国のアリス」パロディセットのような服に身を包んでいる。

 髪は、もちろん金髪。

 

 吊り目で、見た印象は「かわいい」よりも−−。

 圧倒的に「美しい」と答えてしまうような。そんな姿だ。


 「あの。」

 アリアは、妙に神妙な顔をして、言った。

 「どしたの?アリア」

 そんなアリアとは、反対的に。

 リクオは間抜けな声で聞いた。


 「…私だったら2人一緒に連れてけます」

 リクオが確かにと、思ったのは言うまでもない。

 「駿裏さん、アリアに−−」

 喜ぶリクオに駿裏は、口を閉ざすように。

 

 リクオの口に人差し指指を立てた。

 「ギャっ!駿リク成分が!ありがたや!」

 バカみたいな声を上げたアリア。

 そして照れているのかわからないが。

 顔を手で隠す。

 

 そんな、アリアに駿裏は一括した。

 「静かにして。」

 いつもだったら、ここで反逆するアリアが。

 しない。

 

 大人しく聞いている。

 それどころか。

 ポキポキっと指を鳴らし始めた。

 駿裏も、双剣を召喚した。


 「…なんか…やばいんですか」

 リクオは、思わず聞いた。

 そんなこと見ればわかるのに。

 駿裏が言った。


 「やばいねぇっ、コレ。」

 駿裏の口から、そんな言葉が出るとは!

 びっくりした。

 その瞬間。

 

 どでかい蛇みたいな、モンスターが。

 現れた。

 −−でか。とリクオは、思った。


 そりゃあ、そうだ。

 ビル三階建て分くらいの、デカさなのだから。

 蛇モンスターは、まず。


 リクオを狙った。 

 −−あ、やべえ。と思った時には。

 アリアが前にいた。


 「!?アリ−−」

 「しっかりぃ、つかまっててよね!マスターァァァ!!!」

 そして。


 蛇モンスターに、どでかい一発を入れた。

 拳である。

 「あ…アリア……」

 リクオは、唖然としていた。


 アリアのパンチの威力が、凄まじかったのか。

 拳が打ち込まれたところが。

 メギャッと、蛇モンスターの巨体が吹き飛んだ。

 

 そして。

 吹き飛んだ先には。

 「ナイス、召喚獣ちゃんっ」

 巻島駿裏がいた。

 

 双剣を構えて。

 そして、双剣で簡単に切り裂いた。

 華麗だ。

 

 「…すごい」

 一息つくリクオだったが。

 駿裏・アリアはまだ警戒体制を解かない。

 

 次の瞬間。

 蛇モンスターは、囮です!とでも言うように。

 ゴスロリ服を着た少女がどこからともなく現れた。

 

 「今、ここで死ね!!」

 ゴスロリ服を着た少女は、武器を取り出した。

 鉄球が先に付いている。

 そう。


 「モーニング・スター」と呼ばれる武器だ。

 それを。

 フォンフォン、と鳴らしながら少女は。

 一心不乱に駿裏に打ち付ける。


 双剣で流す駿裏。

 「マスター!ここは駿裏さんに任せよっ」

 「はぁっ!?」

 そう言った時には。


 もう既にアリアに、リクオはお姫様抱っこされていた。

 ふわっとした香水のような匂いがしたから。

 「ちょっ…アリアさん!?」

 そして、アリアは。

 

 ダァンッと大きく跳躍して。

 その場から離れた。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界バイト!〜伝説の召喚獣召喚したら色んなやつから狙われるんだが〜 神坂774 @kamisaka774

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ