dear Friend, in the Azure
七理チアキ
dear Friend, in the Azure
浮かぶのは、揃いの
「『トムヤムクンの大冒険』だ」。
「覚えてる?」、いつか見た夢、語るとも。
回顧するのは六歳の頃。
「忘れたよ」、はにかみながら溢す笑み。
いつの間にかに十八の頃。
幾重にも、共に迎えた暁に、
駆け抜けた春、韋駄天のごと。
窓から射したる下弦の尾あり。
砂を噛む。ながめせしまに、いたずらに。
病に臥す君、露と知らずに。
幼子の淡い記憶が目の奥に、
宵の家路にこそ蘇る。
今もまだ、あなたがここにいてほしい。
話したいこと、この胸にまだ。
いつまでも忘れないから、君と
ずっと一緒さ、きっと僕らは。
dear Friend, in the Azure 七理チアキ @shichiri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます