ミステリーにすらならない

酔噺さけ

くだらない妙案




俺は頭を悩ませていた。


何とかして誰にも解かれないミステリー作品を創出しなくてはいけないのだ。


それもあと二時間後には。


いくつかの候補が浮かびはしたが、絶対にだれにも解かれないという確証がいまいち持てなかった。


「うーん、うーーん......くそっ!!もう俺一人ではどうしようもない!」


俺はパソコンを立ち上げる。


こうなったらこの世の中に数多く存在するミステリー小説や漫画などからアイデアを借りるしかない。


「ふーん、なるほど、そんな手が...」


「おおっ!これはいいかもっ?あーでも...」


今どきは無料で小説や漫画が読めるサイトが有り、大変ありがたい。


俺は夢中になり、時間を忘れて読みふけってしまった。



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「―――――—はっ!!!」


時間を見るともう一時間五〇分ほど経過している。


まずい!俺は何やってんだっ!


ありとあらゆるものを読み、良きモノは沢山あった、しかし


「これら全部、作者が居るから、解けない謎にはなってないんだよなぁ~~!」


何なら謎解きそのものが記されているので、俺が理想とする


『誰にも解けないミステリー』


には該当していないのだ。


「どうしよう...どうすればぁぁぁっ!!!........」


残り時間はもう一分を切った。


無理だ、駄目だ、諦めよう、考えることを、放棄しよう。


しかし、とんでもない閃きというのはギリギリになって降って来てくれるものだ。


「っ!!あぁーーーー!!!」


――ピンポーン――


時間切れを告げるインターホンの音。


でも、俺はもう焦る必要がない訳で。


俺は立ち上がり晴れやかな気持ちで玄関を開ける。





――—――—さぁ、作品を仕上げよう。


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ミステリーにすらならない 酔噺さけ @yomityou

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