第35話 質問箱配信 #煽り耐性✕
『え、レイナ・アルミスってコラボの人でしょ?』
『違うよいつも分からせられてるメスガキだよ』
『本人はコラボしたくなさそうなのに致命的に相性良くて笑うw』
「こ、このあたしがコラボの人だと……?」
掲示板サイトなどでエゴサ巡回していたあたしは、そんな投稿を発見して怒りに震えていた。
しかもこのサイトだけではなく、他のサイトでも似たようなことを言われている。
歌の人……全然オッケー。
合法ロリでおもろい人……にっこり。
コラボの人……死ね。
メスガキ分からせられの人……死ね。
『このまま先輩に可愛がられながら天下取って欲しいわwww』
「可愛がられて天下取りたいわけじゃねーんだよぉぉおお!!!」
あたしは全力で叫んだ。
このままだとマズイ。あたしがあたしじゃなくなる。アイデンティティな意味合いでも、怒りすぎて怪物になっちまう可能性もある。
あ? 怪物になったところで誰も傷つけられないだろ、って? 当たり前だろぷにぷにで悪かったなクソが!!
「こうなったら──ソロ配信だ!!!」
☆☆☆
「今日はな。溜まったまま放置してた質問箱に答えていきたいと思う。ネタに困ったわけじゃねーぞ」
コメント
・永遠に質問箱配信しないから誹謗中傷ダンクシュート会場になってないか心配
・レイナ、アンチ多いしな!!
・この芸風でアンチいなかったらそれはそれで心配だろw
「安心しろ。アンチは昨日までに質問箱から一掃しておいた。全て手動で削除通報してやったぜ」
コメント
・みみっちいなおいwww
・人力で統制すな
・質問件数十四万とかいってなかったっけ⋯⋯?
・それを手動ってマ?
・どんだけ暇なんだよ
「いやぁ、質問箱配信の準備=仕事扱いだろ? ようやくあたしも労働終わりのビールの美味さに気づいちまったね。ちなみに削除通報はウソな。できるわけねーだろボケ」
コメント
・虚言癖やめろ
・相変わらずゴミカスでワイらは安心
・コラボでしか可愛い姿を見せない女
・どっちが営業なんだ⋯⋯!!
コラボでも可愛い姿を見せてるつもりはねーぞ?
わいのわいのしてるのがリスナー的には良いらしいが、あたしからしたら馴れ合いなんてクソ喰らえだ──って言ってたのにこのコラボ頻度じゃ誰にも信用してもらえねぇなァ!!
「というわけで早速質問を開封していくぜ。完全ランダムだからアンチ質問に当たった場合は適当に特定して通報しておいてくれ」
早速ドンッ! と質問を表示させる。
あたしには前世だとかそういうもんは一切無いからな!! 本当にマズイ個人情報的なヤツは質問箱に届きようがねぇのだ。
ゆえにNG無しの完全ランダムで回答する。
『うんちぶりぶりwwwwwwwwwwww』
「快便で良かったな、次」
コメント
・初 っ 端 こ れ か よ
・引き運が良いのか悪いのか。あ、運だけn
・ガチのクソ質問じゃんかw
こんなカス質問に構ってる暇は無いので適当に回答する。完全に何も考えていない回答である。
ほい次。
『レイナが一番大事なものってなに?』
「敬語使えよカス野郎。金」
コメント
・ひっでぇw
・お前が使ってから言えよw
・おおよそ敬うという言葉を知らないロリだ……面構えが違う……
・金は裏切らないもんな
『レイナって体洗う時どこから洗う? あ、風呂入らないから答えられないかw』
「はぁー!? 毎日ちゃんと入ってるしお腹から洗ってるが??」
コメント
・この質問者、分かってるな……
・敢えて煽ることで質問に答えさせる高等テクニック……
・コイツ……できる!!
・この女、煽り耐性が低すぎる。至高の領域に近い……
・へー、お腹から洗ってるんだ……お腹?なんで?
しまった……!!
くっそ、また挑発に乗っちまった。
これだから最近リスナーに瞬間湯沸かし沸騰機とか言われるんだよな……条件反射的に答えてるからあたしにはどうすることもできねーんだけども。
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質問箱配信は次話も続く。
TSヤサグレVTuberは輝きたい 恋狸 @yaera
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