@sho-pasta

無数の雨粒が打ち付ける音

水面に雨粒が当たり、水が流れる音


とたん降り出した雨に逃げ遅れ、どこか心地よくて

そのままベンチに留まってしまった体はすでに雨にまみれ

否応もなく体温が奪われる


道路には足を生やした傘が歩き

時々、車が放つしぶきに怒声


遠く見える店には

群れる足

傘を求めてか

あるいは一息つくためか

数多の感情が渦巻く屋内では

心を喰い喰われて


一人空を見上げて

いまだ留まる体

雑念が消えるのか

あるいは邪心が湧くのか

流れる水からは

何も読み取れなくて






瞬間、世界が白く染まり


幾秒後、体中に響き渡る振動に


自然と笑みがこぼれた

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