深夜25時東京六畳間よりへべれけコードを

東京の六畳半。夢を追った男は、薄暗い部屋で安酒を飲みながら毎日をやり過ごす。
学生時代も恋もうまくいかず、音楽だけが唯一の救いだった彼は、社会の荒波に揉まれ、
記憶が飛ぶほど酔い、また謝罪の日々を繰り返す。

そんな彼の帰り道、偶然漏れてきたライブハウスから聞こえるギターと叫びが、
かすかな希望と痛みを胸に灯す――。

夢の残響を追い求める、儚くて切ない物語。