読書感想文_20250629

S.Mizuha

読書感想文_20250629

この度は以下の企画にご参加くださりありがとうございます。

https://kakuyomu.jp/user_events/16818622177149644109


私なりの感想を述べることも出来ますが、それだけでは少し味気ないので、

私が掲載している以下の小説の登場キャラクターになりきってお返事させて

いただきます。

https://kakuyomu.jp/works/16818622173921636344


???「ちょうど良いわぁ。貴女に読ませたいのがあったのよぉ。」

マイ「急に私だけ呼び出してちょうど良いも糞もあるか…で、何よ。」

???「さっき言った通りよん。ちょっとそこいらの図書館で色々漁っていたんだけど、これマイちゃんに一回読ませたくてさぁ。拝借してきたわ。」

マイ「拝借って、どっかから盗ってきたんじゃないんでしょうね?」

???「何言ってるのよぉ。用がすんだらちゃんと返すわぁ。まあ、転移魔法でパパって取ってきたから、早く読んで欲しいはあるけどねぇ。」

マイ「それを盗ったと言うんだけど…うん?…(タイトル長いので略)…?」

「そうよぉ。面白そうじゃない?」

「…どういう風の吹きまわしだか。ってか、私魔物だからあまり人間の文字分かんないんだけど。」

「教えてあげるわよ?他にも貴女大好き植物にでも聞けば良いんじゃないかしらぁ?」

「…とりあえず読みきらないと殺すと?」

「あらぁ?どうかしらねぇ。」


………


「何よこの小説。どうやって見つけてきたのよ?」

「漁って見掛けただけよぉ?何か?」

「…まあ良いわ。…いわゆる哲学小説ね。とりわけ、どっかの有名アニメじゃなくって地面に足ついてる系。良くこんなのこの作者書いたわね。本来だったら、初動で読者投げ捨てるかクレームとかそうなるか…まあ良い未来はないやつよ。」

「あら?と言うことは、それは駄作ってことぉ?」

「違うわ。簡潔に言えば人を選ぶ。もう少し言えば、理解出来ない人は絶対に理解出来ないし拒絶する系。ぶっちゃけ、世間一般では90%後者よ。」

「へぇ?何で?」


………


「まあまずは冒頭ね。簡潔に言って主人公クソ設定してる。これで大半は理解する気もなく捨てる。」

「そんなクソだった?不要なやつをクビ切るのは普通じゃないの?寧ろ、生かしてあげただけ偉いと思うわよぉ?私なら、情報漏えい考慮して全員殺すわぁ。」

「それはあんただけよ。そして、それを気にクビにされた奴らが何だかんだで主人公に復讐を仕掛ける。」

「だから甘いのよぉ。そうならないように絞めておかないといけないわぁ。」

「だからそれはあんただけよ。とは言え、まあ本来なら理不尽にクビ切られたらそりゃ怒るわよね。復讐するっていう手段を取る人間は実際の世界では早々いないけど…恨むことはするでしょ。」

「まあそうねぇ。人間って馬鹿だから自分が正しいって動くやつばっかりだからねぇ。たかが、モルモットの分際で自己主張ばっかりして…」

「はいはい。人間じゃない貴女の発言は炎上物件だから次いくわよ。」


………


「で、読み進めれば読み進めるほど…クビにしたことに対する正当性が見えてくる。まあ、大半の読者はここまでたどり着けないでしょ。」

「そう?」

「読んでるとね、結局主人公がクビを切る理由を正当化させるためにこじつけ論付けました。っていう風な雰囲気もあったわ。そう読み取った人ならすぐ非難するでしょ。それで終了。」

「あら?正当性があるなら文句言えないでしょ?何でそれで文句言うのかしらぁ?」

「人間は残念だけど、客観的に物事を判断出来る生き物じゃないのよ。時折客観的に判断しろ!っていうやつがいるけど、それを客観的に判断すべきだって言う意見が主観じゃない。」

「…で、それと正当性は?」

「要は、どの人間も自分の意見が正義なの。だから、主人公がクビ切りしたと言う事象を悪としか見れないやつは全員主人公の意見は捏造にしか見えない。とりわけ、この物語作者が意図的か途中で方向転換したかは知らないけど…とにかく序盤はクソ主人公って感じよ。どうあがいても、そのように見える読者がいて当然。そういう奴らは読むのをやめるかクレーム書いて去っていくわね。」

「…やっぱり人間はモルモットとして扱うのが一番だわぁ。髙負荷かけてどうあがくか…見ていて面白そうじゃない?」

「突っ込みは放棄するわ。やるなら私が見てないところでやって。」

「やっぱりマイちゃん変な魔物よねぇ。人間に肩持つなんて。」


………


「とりわけ私は初めの頃は信頼と言う内容をキーワードにクビ切ってるものだと思ったわ。初めと3人目は自分のことを話してくれない…要は主人公を信頼してくれないからアウト。そして2人目は、性格的に実戦では戦えないからアウト。」

「正当性バッチリじゃないの?何でこれで、人間達はクビ切ることに反対するのよ?」

「2番目はおいておいて…本来人間ってね。相手を信頼しないものなのよ?」

「そう?」

「ってか、あんたも代表例でしょ。第一貴女、相手が何でも良いから自分の情報話したらそれ使って相手を貶(おとし)めたり好きなように使おうとしない?」

「さぁどうだったかしらねぇ?」

「リアルの社会ではそうよ。営業とかに断るために自分のことを話すと、それ迂回すれば買ってくれるんだよねっていうふうに持っていかれるのが鉄板。自分は○○出来ますと言えば、そこに付き込まれて使い倒されるのが鉄板。」

「情報があれば相手の弱み握って好きに操れるしねぇ。」

「とりわけ、いわゆるSNSとかで何か流してごらんなさい。一人の馬鹿がこれは燃えると思ってリツイート兼、燃えるように付加価値をつければ即炎上よ?動画とかについても、都合の良い部分だけ切り抜いてそこに炎上出来そうな付加価値の発言を入れてあげれば即炎上。やる側はめっちゃ面白い。やられた側は最悪人生終了。これが現実。」

「…良く分からないけど、人の手柄に揚げ足とって自分に手柄にするってやつねぇ。馬鹿な人間ならそう言うのもやりそうねぇ。」

「だから人間達は基本自分のことは絶対話さない。裏を返せば、それをしない奴らをクビにする主人公が意味分からない。アドラー心理学じゃあるまいし。」

「何そのあーあーあーってのは?」

「アドラーね。一部だけ説明するけど…相手が自分を信頼するか裏切るか…それは他者の問題であって自分の行動とは関係ない。まずは、自分から他者を信頼せよ。ってのがあるわ。まあ、原文抜粋したわけじゃないけどさ。」

「どう言うことよぉ?」

「要は、相手に自分の情報を悪用されるかもしれないけどそんなこと考えていたら何時まで経っても貴女には本当の仲間は出来ない。仲間を作りたければまずは自分から相手を信頼せよ。って言ってるのよ。」

「何言ってるか分からないわねぇ。」

「即ち、例え自分の本当のことを言って相手に捨てられたとしても…回りから非難されたとしても…事実を、チートを持っているならチートを持ってるって、普通の何倍もの特殊の威力持っているなら最初から言えって言ってるのよ。」

「あらぁ?それは面白い理論ねぇ。それ言われたら私は真っ先にもっと話し聞いて利用するわぁ。」

「…っていうあんたみたいなやつが多いから、大人達は自分の情報を話さないのが現実なの。要は、主人公は普通の人間が出来ない…言わば未来的な思考を唱えていることになる。要は大半の読者はついてこれないわ。実際、シュウ君も色々信じちゃう子だから世間体としてはやっていけないわ。どんなにそれが純白な心で正しいとしてもね。世の中正しいは行動の内容じゃないわ。多数決よ。極端な例、人殺して良いって過半数が手を上げれば人殺して良いことが正となって殺せない連中は刑務所送りよ。」

「あり得るぅ?そんなこと?」

「あら、大日本帝国憲法時代の第二次世界大戦時代はどうだったのかしら?」

「あったわねぇ。あの時この力があったら楽だったのにねぇ。運命は皮肉だわぁ。」


………


「どっちにしてもよ。それが正で主人公がそれを元にクビ切ったならある程度信憑性はあるんだけど…」

「大半の人間達はブーイングなんだっけぇ?」

「でもこれでも矛盾が生じる。」

「そうなの?」

「だったら、初めから仲間にしなければ良い。第一、主人公の洞察力的にそれぐらい分かるだろうし…第一、魔王討伐直前でクビ切る真似しないわよ。」

「あらぁ?初めの方に百合云々あったけどぉ?それが原因じゃないの?」

「あれはトラップだったわ…全く、作者読者を騙しすぎよ。完全に自分の世界に付いてこれるやつだけを選別している物語だったわ。マジでこっちが驚かされたわ。」

「え?じゃあ本当の狙いはなんなのよ?」

「それ知りたきゃ全部読めって話ね。流石にそこまでネタバレは良くないでしょ。」


………


「にしても皮肉なものねぇ。」

「あらぁ?」

「あの物語は間違いなくなんちゃって哲学じゃなく、地面に足付けた本物の哲学系よ。だけど、こういう系統は絶対に読者は集まらない。皮肉なことに。」

「良く分からないけどそうなのぉ?」

「読者はね、リアルの自分の弱点を見つめるのが嫌なのよ。だからね、無双とか論破とか…哲学だとしても現実から離れた特別な日常の哲学とかそっちを好むのよ。地面に足付けた本物の哲学は絶対読まない、拒絶する。」

「あらぁ?変ねぇ。その方が自分のことが分かるのにぃ?」

「そうよ。現実から目を背けていた方が楽だもの。自分の弱点を見つめたりそれを認めたり直すのは大変だもの。だから、そういう小説なんて見たら拒絶するし反発するのが摂理。なんなら、これを読む読者も最後まで読む前に出ていったり、クレーム書いたりするかもしれないわね。まあ、それが逆に言えば防衛本能として普通。」

「へぇ。」

「逆に、無双や論破、リアルと言う地面に足付けずリアルではあまり考えられないことを主軸とした哲学小説は人気を集めるわ。これが現実。」

「ふーん。」

「だけど、本当に人間が読むべき小説は私はまさに地べたに足を付き、今の現実の社会…或いは自分に影響を与える小説であると私は思うわ。ただそれは物凄く苦しい道であり…大半は絶対目をそらすし、書く側も絶対お金にならない…いや、批判前提で書く必要があると言う地獄絵図付き。大半は逃げるでしょうね。」

「まあ、人間は馬鹿だからねぇ。実際に、都合が悪いと大体私のせいで何故か悪人にされて殺されかけたことも数知れずだわぁ。」

「呑気ですね?」

「やってきたモルモットは全員殺したものぉ。なんなら巣窟ごとねぇ。」

「それが出来るのは貴女だけですよ…私なら絶望しかしないわ…」


………


「とまあ、この本読んだ感想よ。」

「本の内容触れたかしらぁ?」

「どうだったかしら?まあ良いんじゃない?言いたいこと言えたし。」

「評価付けろって書いてあるわよぉ?」

「はあ?勝手に図書館から持ってきた書籍に評価なんて書いて良いの?落書きよ。器物破損じゃない?!」

「良いんじゃない?星いくつよぉ?書籍そのものに書かなくても良いんじゃないかしらぁ?」

「…そうねぇ。まあ★7つぐらい付けときましょうかねぇ。人間が読むべき本のひとつとでもして。」

「最大3らしいわよぉ?それ以上は無理そうねぇ。」

「………あっそ。」

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